第53回断層映像研究会を2025年11月21日(金)・22日(土)の2日間、下関市にて開催させていただきました。本大会は「時代を映す画像診断 ― 革新と継承」をテーマに掲げ、画像診断の進化とともに培われてきた読影技術や心得、そして診断の本質を次世代へとつないでいくことを目指して対面形式のみで開催いたしました。
6つの講演セッションにおける Case-based Learning 講演とクイズ症例提示という新しい形の企画では、エキスパートの先生方による実践的かつ臨場感あふれる読影プロセスが披露され、座長の先生方の絶妙な司会進行により、若手放射線科医をはじめ、多くの参加者にとって深い学びと刺激となったことと確信しております。
木口貴雄先生による特別講演では、画像診断医の在り方と心構えについて、経験に裏打ちされた貴重なお話をいただき、本大会の趣旨である「革新と継承」をまさに体現する内容となりました。
さらに、森永製菓株式会社 太田栄二郎会長による招待講演では、医療分野を超えて「伝統と革新」をどのように両立させてきたかについてお話しいただき、私たち医療者にとっても多くの示唆を与えていただきました。
そしてスペシャルイベントである末延麻裕子様のヴァイオリンコンサートは、緊張感の続く学術セッションの後に、心を潤すひとときを提供してくださり、本研究会に彩りと深みを添えていただきました。
また1日目の情報交換会には予想を超える多くの先生方にご参加いただきました。
この研究会を通じて、画像診断の「技」と「志」が確かに共有され、世代を超えて受け継がれていく場となったことを、大会長として大変嬉しく、誇りに思っております。
最後になりますが、ご講演いただいた先生方、ご参加いただいた皆様、ご協賛いただいた多くの企業・団体の皆様、そして本大会の運営に尽力してくださったすべての関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
2025年12月吉日
第53回断層映像研究会
大会長 伊東 克能
山口大学大学院医学系研究科 放射線医学講座

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